マグロ船33(シャチについて)

2度目の出港から1週間が過ぎ操業開始となりました。揚げ縄を始めると、マグロが少なくサメばかりが掛かる様になりました。それもマグロは口先だけが釣り針に掛かっていて、胴体どころか綺麗に口先だけが残っているのです。そんなことが数日続いた後船の近くにシャチの背中が確認できるようになりました。操業を続けても続けても状態は同じです。シャチの習性は水面で10頭くらい確認できるとその下にはかなりの数のシャチがいるそうです。シャチは非常に頭がよく一度この船に着いていれば、必ずエサのなるマグロが食べれると分っているようです。その為1回シャチに狙われると操業ができなくなります。あんちゃんの船も狙われ、1週間くらい操業を中止してひたすら船を走らせました。しばらくは船の横について背ビレを見せながら着いてきますが、そのうち姿が見えなくなります。シャチを捕まえてみたい気持ちはあるのですが、1匹も釣る事はできませんでした。最近水族館でシャチのショウを見ることがあるのですが、もともと頭の良い哺乳類なので覚えも早いのでしょうね。体験もスマートで威厳があり、1度自然な形で水中で見てみたいような気がします。怖い気もしますが・・・。

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マグロ船32

航海中いろんな事がありましたが、今回はチョット変わったお話になります。航海中でも移動中は暇な時間があります。あんちゃんも皆と大分慣れてきていろんな話を聞く機会が出来ています。船員の何人かが集まり男だけの話が始まりました。主に下ねた話です。こんなこと書いていいのかな~。でも良いことも悪いことも話したいのです。ある先輩が話の中で俺は、おちんちんの中に真珠を入れてると言う話から、何にかの船員を同じ様におちんちんに入れてる人が何人かいると言うことでした。どんなものをどんな風に・・・。入れる場所はサキットに近い近い場所で上に1個、両サイドに1個ずつ、計3個くらいづつ入れています。やはり女性を楽しませるために痛いことを我慢して入れてるのでしょうが、その実態は分りません。あんちゃんも誘われもう少しで仲間にされそうになりました。入れる素材は真珠だけではなく、歯ブラシの枝を丸く削って適度の大きさに加工する物や高い物だとサファイヤを入れてる先輩もいます。あんちゃんもかなりしつこく進められましたが、逃げ回りいれることだけ免れました・・・。男だけの世界だとこんなことが楽しみなのでしょうね。今回入れて先輩は1週間包帯を巻き頑張っていました。入れてだけでは中で固まっていまうので、時々癒着しないように絶えず入れてから1週間くらいくるくる回してるようです。でもとても痛そうでしかその力がどれくらい発揮知るのかは分りません・・・。航海中暇だとこんな事もしています・・・。

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マグロ船31

操業しているとき、大きなマンボウを取りました。商売にはならないのですが、珍味と言うことで船で追いかけ、モリを片手に船首に立ちます。マンボウは普段水面に浮かんで休んでいます。見つけると静かに船を寄せて狙いを定めてモリを打ち込みます。飲み込みの早いアンチャンは始めての時でも成功しましたあんちゃんカッコイイ!!大きさは、畳1畳位で大きい方でした。いろんな食べ方がありますが、あんちゃんたちは厚い皮膚で覆われた皮の部分に包丁を裂仕込み、形に添って切れ目を入れます。その後かわのぶぶんを引き裂くように剥ぎ取ります。するとえびの様は白い身が出てきます。それを手で剥ぎ取るように巳を切れはなします。特に肝臓も大きくて、その肝臓と一緒に食べなければ美味しくないのです。まず身を1っ口サイズに切り取り素早く氷水につけて身を引き締めます。その後醤油と肝を混ぜ合わせ、切り身になった物を食べますこれは非常に高価なので、取れたら肝とマンボウの身をセットにして、大切な友達に食べさせる為、冷凍します。皆さんも機会があったら試してみてください。

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マグロ船30

今日は大変な事件が起きました。あんちゃんがベットで寝ていると、突然カーテンがあき、すごい形相で片手に出刃包丁を持ち、先輩が立っていました・・。お前はだれだ~?先輩の一人が泥酔の状態できました。お、俺ですよ!今にも出刃包丁で突き刺されるかと思い必死に応えました。皆は何処行った~。皆もねていると思い、見渡しましたが誰もいません。先輩のストレスが一線を越えたのでしょう、ビノと呼ばれるワイン3ℓのビンが空になっていました。やはり仕事に耐えられず、強制送還を狙ったのでしょう。皆と飲んでるうちに口論となり、刃物さわぎになったようです。アンチャンのベットに来た時には皆は船首にある倉庫に逃げ込み、内からカギをかけて隠れていました。幸い中の良い先輩だったので、あんちゃんは助かりました。しかしもう少し先輩が泥酔してたら・・・アンチャンが強制送還になるところでした。その後先輩は飲み過ぎて倒れてしまいました。気がついたときには何も覚えていませんでした。それでもやはり強制送還になりました。24名-2名 これで22名になりました。相変わらずエテコウとブチは元気です・・。

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マグロ船29(またまた痛い~いの)

2回目の操業が始まりました。アンチャンも仕事に慣れてきて、ほとんどのしごとができるようになりました。そんなとき大きなマグロが掛かりました。マグロはまだまだ元気でテグスを引いたり伸ばしたり魚との駆け引きも旨くなりました。魚がこちらを向いて泳いでくる時は素早くブランをたぐり寄せます。生きた魚とのやり取りの時は後ろに手繰ったブランを整理する担当がいます。あんちゃんはカッコを付けながら手繰っているときです。まぐろがいきなり元気になり、水中に潜り始めました。あんちゃんは、魚の口が切れないように、ロープをだしました。後ろでブランの整理をしていた先輩が気を抜いたのでしょう。いきなりブランの固まりがアンチャンの手首に巻きつきました。マグロは走るしアンチャンは海に引き吊り困れないように、片手で支えました。しかし体のほとんどが船からはみ出しています。ほんと手首が千切れるかと思いました。今でも2重に巻かれた傷跡が残っています。マグロ船は痛いことばかりです。

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マグロ船28 (船上のペット)

新しい仲間、エテコウとブチは人間と同じで最初は船酔いしました。出港してから2時間くらいで元気が無くなり、食欲もありません。2匹揃って座り込み、目だけがキョロキョロ動いています。しかしアンチャンと同じ様に1日で船酔いを克服しました。
2匹同じロープに繋がれ、あっち行ったりこっち行ったり絡まったり、見ていてあきません。最初は戸惑っていたようですが、3日くらいで仲良くなり、楽しそうに遊ぶようになりました。夜になるとエテコウは局長の部屋で寝ます。これがまた、しつけをするまでが大変。悪さをして怒られると、ギャーギャー泣きながらウンコをもらして逃げまくります。それでまた局長に怒られてしまいます。
アンチャンも切れた事があります。大きなサメが上がり、丁寧にあごの剥製を作りようやく出来上がって、乾燥させていたら、エテコウとブチが・・・コリャー・・何カジッテンの。すでにサメの歯はボロボロになっていました。局長が居ないことを確認してからキツーイお仕置きをしてやりました。アンチャンの作品が・・・とんでもないやつらだ。

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マグロ船27(出航)

入港から3週間立ち、今日再び出港です。のんびり停泊してしていたようでしたが、あっと言う間の3週間でした。朝から果物や野菜、肉など食料品が届き、積み込み作業に追われました。滞在中仲良くなった人達や、野次馬が船の近くに集まって賑やかです。マイクもパンを沢山抱えて、(あんちゃんがあげたTシャツやご飯のお礼に)と言って、持ってきてくれました。ウゥゥ~なんてやさしい子だぁ。しかしこれも小さな子供がここで生きてく知恵なのでしょう。あんちゃんたちが又3ヶ月くらいしたら戻ってくることを知ってるのです。局長(無線士)がチンパンジーと犬をもって帰ってきました。どうやら船で飼うようです。チンパンジーの名前はエテコウだってそのままですよね。そして犬の名前はブチ、想像がつくでしょう。そんな雰囲気の中いよいよ出港しました。港を出るときに改めて海の色が綺麗なのに気づきました。今度帰ってきたら思い切り泳いでみようと思いながらの出港!

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マグロ船26(チャイニーズ)

前回も書きましたが、同じ港にチャイニーズのマグロ漁をしている船が入っています。船内の生活は文化の違いが感じられます。あんちゃんがチャイニーズの船に近づき船内を見たら、食料となるブタや鶏を飼っています。ある日の事、チャイニーズの船が騒しいな~とと思い、何人かの先輩と見に行ったら、船の後部で食料になるであろう、生きているブタを料理しようとしていました。何人かで押さえつけ、撲殺してから喉の部分に一気にナイフを突きたて血抜きをしました。その後皮膚の表面の毛をバーナーで焦がし、鉄で出来たヘラのような物で剥ぎ取っています。いくら漁師でも日本人にはとても真似が出来ないことです。しかし、あまり裕福でないチャイニーズにとっては、当たり前の事なのです。船に近づくと匂いもすごいです。そんなこともあって、日本人とは違う差別を受けていたのかもしれません。給料も少なく、あまり現地ではお金を使えないようで、ここではあまり歓迎されてないのです。そんなひがみがあったのか、町に出ていたコック長がちょっとしたイザコザで、数人のチャイニーズにボコボコになぐられて帰ってきました。コック長の話では現地の女の子の取り合いが原因だったようです。こうなると、船同士の喧嘩になり、みんなで殴りこみです。手にはデバ包丁、手カギ、鉄パイプ。あんちゃんもデバ包丁を片手に参加・・。今回はあまりの勢いにチャイニーズも圧倒されて、すんなり侘びを入れてきました。そのけじめのつけ方にもびっくりでした。チャイニーズの船長が出てきて、頭を下げ、申し訳ないこれで勘弁してください、とタバコを差し出してきました。え?たばこだけ・・。こっちは集団でコック長がボコボコニにされたのに!しかしチャイニーズにとってはそれが精一杯のお詫びのしるしなのです。それも1人に1本づつ・・船長が我々1人づつに誤りながら、手渡すのです。まあ気持ちが分ってもらえれば良いので仲直りをして別れましたが、しかし話がこじれたらどんなことになったのやら・・・。そんな気の荒い漁師に毎日もまれているあんちゃんでした・・・。

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マグロ船25

ベルデ諸島、サウビセンテの生活にも大分慣れてきました。あんちゃんの船が停泊している港はセキュリティーもあまり厳しくなく、地元の人間も自由に出入りできます。と言うより廃船のの中や倉庫の中で生活している親のいないチルドレンが多くすみついています。家も無く身寄りの無い子供達だけで手作りのお土産を売ったり、私達から小遣いをもらったり、子供とは思えないくらい逞しく生活をしいます。最近毎日のようにアイスクリームを売りに来る、13歳になる通称マイクという少年と出会い話をするようになりました。その少年も身寄りが無く、小さいときからこの港で暮らしています。港には子供達のグループがいくつかあり、マイクはその中の1つのリーダー格で小さい子供達の面倒を見ています。朝のなると私達の食事が終わるのを待って、船の側にきます。あまったご飯をバケツに入れ醤油をかけてマイクに渡します。マイクはそのバケツをもって、廃船の陰に行き、自分より小さな子供達に均等に分けていました。そんな時です、別のグループが割り込んで、食料を奪おうと、ナイフを持ってきました。相手は5人。マイクは落ち着いて近寄り、ナイフを持ってる子供となにやら話をしています。話がつかないようで、お互い距離をとって身構えています。マイクは素早く相手のナイフをとりあげ、何か言葉を発すると、遠くへナイフを投げ飛ばし、さらに威嚇します。相手は戦意喪失したようで、引き上げました。あんちゃんはマイクに、こんなことはよくあるの?と聞いたら・サムタイム・(時々) と平然と応えました。その後マイクとは日本の話や、船の仕事などを話すようになりました。まだ13歳の子供が逞しくいきているのです。来ている服などもボロボロで、あんちゃんが着ていたTシャツやお菓子などを彼にプレゼントしました。マイクの夢はお金を貯めて小さなお店を開くことです。現在のマイクがどうしてるのか、会ってみたいです。

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マグロ船24(痛~いの!)

上陸してからの船の仕事は8:00~17:00までで、後はそれぞれ休んだり、本を読んだり、町に行って遊んだりと以外と自由時間が増えます。その間食事を作るコック長も休みを取るので、時々あんちゃんが朝食の担当になります。上陸してから5日目、あんちゃんも気が緩んでいました。翌日の朝食当番があんちゃんなので、冷蔵庫のカギを持ったまま町へ遊びに行きました。飲み過ぎたのでしょう。朝起きた時、ん?ここはどこ???しばらくボォーとして、だんだん昨日の事を思い出してきました。先輩と飲んで騒いで飲みつぶれたので、船に帰れなくなってホテルに泊まったようです。起きたのはもう10:00!!しまった~朝飯の当番だ~。あわてて船に戻ると先輩達の怒った顔・・・。とうぜん皆、朝飯を食べてません。さすがに味方のボースンも怒っていました。あんちゃんは覚悟を決めて、土下座で、すみませんでした~。しかしだれも返事をしてくれません。あんちゃんはどうすることも出来ず、土下座のまま・・・。1時間たっても誰も声をかけてくれません。足が痛い・2時間・・・痛い・3時間・・・痛い!あんちゃんは意地になって土下座を続けました。4時間くらい過ぎた時です、やっとボースンが、もう良いだろう。やっと許してくれました。ほっとして立とうとした時です、足が爪先立ったまま戻りません。座ってるのも辛いし立とうとしても立てない、この時の感覚は今でも覚えています。

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