マグロ船25

マグロ船(チャイニーズ)
ぜんかいも書きましたが、同じ港にチャイニーズのマグロ漁をしている船が入っています。船内の生活は文化の違いが感じられます。あんちゃんがチャイニーズの船に近づき船内を見たら、食料となるブタや鶏を飼っています。ある日の事、チャイニーズの船が騒しいな~とと思い、何人かの先輩と見に行ったら、船の後部で食料になるであろう、生きているブタを料理しようとしていました。何人かで押さえつけ、撲殺してから喉の部分に一気にナイフを突きたて血抜きをしました。その後皮膚の表面の毛をバーナーで焦がし、鉄で出来たヘラのような物で剥ぎ取っています。いくら漁師でも日本人にはとても真似が出来ないことです。しかし、あまり裕福でないチャイニーズにとっては、当たり前の事なのです。船に近づくと匂いもすごいです。そんなこともあって、日本人とは違う差別を受けていたのかもしれません。給料も少なく、あまり現地ではお金を使えないようで、ここではあまり歓迎されてないのです。そんなひがみがあったのか、町に出ていたコック長がちょっとしたイザコザで、数人のチャイニーズにボコボコになぐられて帰ってきました。コック長の話では現地の女の子の取り合いが原因だったようです。こうなると、船同士の喧嘩になり、みんなで殴りこみです。手にはデバ包丁、手カギ、鉄パイプ。あんちゃんもデバ包丁を片手に参加・・。今回はあまりの勢いにチャイニーズも圧倒されて、すんなり侘びを入れてきました。そのけじめのつけ方にもびっくりでした。チャイニーズの船長が出てきて、頭を下げ、申し訳ないこれで勘弁してください、とタバコを差し出してきました。え?たばこだけ・・。こっちは集団でコック長がボコボコニにされたのに!しかしチャイニーズにとってはそれが精一杯のお詫びのしるしなのです。それも1人に1本づつ・・船長が我々1人づつに誤りながら、手渡すのです。まあ気持ちが分ってもらえれば良いので仲直りをして別れましたが、しかし話がこじれたらどんなことになったのやら・・・。そんな気の荒い漁師に毎日もまれているあんちゃんでした・・・。

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マグロ船24

大島の天候は、ここ2,3日天気が続き真夏をおもわせます。日中は上半身裸での生活です。しかしこれも梅雨時期の合間でしょうね。天気予報もあまり当たらず、洗濯をしるタイミングが難しいです。東京都内と違いこの時期は海風が湿度を高くしていて、いえの中も、今からクーラーのフル稼働状態です。

マグロ船
ベルデ諸島、サウビセンテの生活にも大分慣れてきました。あんちゃんの船が停泊している港はセキュリティーもあまり厳しくなく、地元の人間も自由に出入りできます。と言うより廃船のの中や倉庫の中で生活している親のいないチルドレンが多くすみついています。家も無く身寄りの無い子供達だけで手作りのお土産を売ったり、私達から小遣いをもらったり、子供とは思えないくらい逞しく生活をしいます。最近毎日のようにアイスクリームを売りに来る、13歳になる通称マイクという少年と出会い話をするようになりました。その少年も身寄りが無く、小さいときからこの港で暮らしています。港には子供達のグループがいくつかあり、マイクはその中の1つのリーダー格で小さい子供達の面倒を見ています。朝のなると私達の食事が終わるのを待って、船の側にきます。あまったご飯をバケツに入れ醤油をかけてマイクに渡します。マイクはそのバケツをもって、廃船の陰に行き、自分より小さな子供達に均等に分けていました。そんな時です、別のグループが割り込んで、食料を奪おうと、ナイフを持ってきました。相手は5人。マイクは落ち着いて近寄り、ナイフを持ってる子供となにやら話をしています。話がつかないようで、お互い距離をとって身構えています。マイクは素早く相手のナイフをとりあげ、何か言葉を発すると、遠くへナイフを投げ飛ばし、さらに威嚇します。相手は戦意喪失したようで、引き上げました。あんちゃんはマイクに、こんなことはよくあるの?と聞いたら・サムタイム・(時々) と平然と応えました。その後マイクとは日本の話や、船の仕事などを話すようになりました。まだ13歳の子供が逞しくいきているのです。来ている服などもボロボロで、あんちゃんが着ていたTシャツやお菓子などを彼にプレゼントしました。マイクの夢はお金を貯めて小さなお店を開くことです。現在のマイクがどうしてるのか、会ってみたいです。

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マグロ船23

マグロ船(痛~いの!)
上陸してからの船の仕事は8:00~17:00までで、後はそれぞれ休んだり、本を読んだり、町に行って遊んだりと以外と自由時間が増えます。その間食事を作るコック長も休みを取るので、時々あんちゃんが朝食の担当になります。上陸してから5日目、あんちゃんも気が緩んでいました。翌日の朝食当番があんちゃんなので、冷蔵庫のカギを持ったまま町へ遊びに行きました。飲み過ぎたのでしょう。朝起きた時、ん?ここはどこ???しばらくボォーとして、だんだん昨日の事を思い出してきました。先輩と飲んで騒いで飲みつぶれたので、船に帰れなくなってホテルに泊まったようです。起きたのはもう10:00!!しまった~朝飯の当番だ~。あわてて船に戻ると先輩達の怒った顔・・・。とうぜん皆、朝飯を食べてません。さすがに味方のボースンも怒っていました。あんちゃんは覚悟を決めて、土下座で、すみませんでした~。しかしだれも返事をしてくれません。あんちゃんはどうすることも出来ず、土下座のまま・・・。1時間たっても誰も声をかけてくれません。足が痛い・2時間・・・痛い・3時間・・・痛い!あんちゃんは意地になって土下座を続けました。4時間くらい過ぎた時です、やっとボースンが、もう良いだろう。やっと許してくれました。ほっとして立とうとした時です、足が爪先立ったまま戻りません。座ってるのも辛いし立とうとしても立てない、この時の感覚は今でも覚えています。

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マグロ船22

昨日、今日と各地で大雨さわぎでしたね。大島も大雨注意報が出ていましたが、そんなでもなく午後からは日がさしています。明日から週末・晴れて欲しいものです。

マグロ船(上陸!)
1968年ここはダカール沖にある、ポルトガル領のベルデ諸島(現在はカーボベルデ)です。日本企業の基地(マルハ)があり、ここで船一杯のマグロを下ろします。人口は1万人くらい、ホテルやレストラン、コーヒーショップ、などがありますが、良い生活をしているのは、ほとんどポルトガル人です。最初のカルチャーショック。人種差別があり、現地人の黒人はレストランやホテルには入れません。バスの停留所も違うのです。黄色人種の日本人は白人扱いで、チャイニーズなどは差別されてます。チャイニーズもマグロを採っていて、ここを基地にしています。同じ港を利用してるので、ジェラシーなのか、あまり日本の船とは仲良くないのです。その為時々いざこざがあるようです。ポルトガル人のいる所はレンガ作りで町並みがきれいです。現地人の家は石を積み上げて作った家がほとんどです。電気もないのでランプ暮らし、外に出ると真っ暗で現地人(黒人)はどこにいるのか分りません。突然声をかけられるとビックリです。船の仕事が終わり数人の先輩とあんちゃんが町に出てコーヒーショップに入りました。あんちゃんはコーヒーをたのみました。出てきたのは小さなコーヒカップ・・・。なんで?一口飲んでビックリ!日本では飲んだことの無い、すご~く苦い味です。そう、今で言うエスプレッソだったのです。こんな物飲めるか~。でも30年経った今では、たまぁに飲みます・・・。この後荷下ろし、食料、燃料、の積み込み、船の修理などをやり2~3週間滞在します。

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マグロ船21

マグロ船(1回目の操業終了)
待ちに待った、1回目の操業が今日で終わり!マグロ船は始めるのも終わりも漁労長の判断一つです。今回の操業終了は当日の朝、皆に伝えられました。あんちゃんは嬉しくて浮き足立っています。上げ縄のときは他の先輩達もとても嬉しそうでした。無事最後の仕事が終わった時です。あんちゃん仕事が終わったんだから海に飛び込め~。と先輩の一言・・・。あんちゃんはチョットちゅうちょするも嬉しさのあまり、服を着たまま長靴だけを脱ぎ、エ~イ・とばかり、ブリッチの上から飛び込みました。しか~し・・・。ここは深さ3000m以上の大海原、目を開けて下を見てもブルーの世界があるだけです。それでも精神的にも体力的にも疲れていたあんちゃんの体には、気持ち良く感じられました。その時です、先輩が船の上から、あんちゃ~ん・サメだ~!と叫んでいます。冗談とは分っていても、気になりだします。船に戻ろうと思い泳ぎだすと、なかなか船に近寄りません。船は止まってるのですが風と流れで、どんどん離れていきます。全力で泳ぎ船に近づくと、先輩がロープを下ろして引き上げてくれました。この日は、天気も良くベタ凪だったので、海の中は気持ちよかった~。この後、ダカールの沖にあるベルデ諸島に向けて出発・・・。上陸が楽しみです。

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マグロ船20

マグロ船
日本を出てから3ヶ月経ち、あんちゃんもマグロ船に大分慣れてきました。今では皆と同じローテーションで仕事をこなせるようになっています。一部を除いては・・・。マグロを上げる時も落ち着いて駆け引きを楽しめるようになりました。でも何時になったらマグロが船一杯になって、この航海が終わるんだろう。マグロを貯蔵してある倉庫には決まった人しか入れないのです。船が揺れても荷崩れしないように、そして船のバランスを取りながら水をかけて固定していくため、ベテランがその仕事を受け持ちます。なので、あんちゃんにはどれくらいのマグロが釣れているのか分りません。たぶん聞いてもまともには教えてくれないでしょう・・・。食事はだんだん野菜が少なくなり、魚が多くなってきています。食事と言えばニンニクご飯を覚えました。摩り下ろしたニンニクに醤油を入れてかき混ぜ、ご飯にかけるだけなのですが・・・。疲れた体にはとても美味しく感じられます。男だけの世界ではこれもアリなのです。

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マグロ船19

今日の海洋状況 トウシキ 水温17~18度 透視度5~8m 北東の風
タイドプール内は、ホンダワラ(海藻)が長くなり、その中を泳いでいると、まるで迷路の中にいる様な、そして幻想的な世界にいる様な気がします。個人的には好きな雰囲気です。海藻に隠れるように、いろんな幼魚たちが見られます。今年のテーマ『水中を体で感じる』の一つです。

マグロ船(助かった~)
マグロが移動して釣れなくなると船もマグロを探して移動します。その数日の間は休みになります。そんな日の出来事です・・。船には食料やマグロのエサになるサンマを貯蔵しておく冷凍庫があります。その中には私物の食料も入れておけるのです。天気も良く暑かったので半袖姿で自分のパンを取りに冷凍庫に入りました。扉には丸いノブが付いていて、そのノブを押して開ける様になっています。海も比較的静かだったので扉を開けたまま中に入りました。パンをもって出ようとしたときです、船が少しローリング(揺れる事)した途端、扉がバタンと閉まりました・・・。開けて出ようとしたときです、扉の内側のノブが無いのに気付きました。どうしょう???冷凍庫のある場所は仕事場になっているデッキにあります。今日は休みなので皆は船の後ろにあるベットでくつろいでいて、近くにはいません。5分くらい経ったのでしょうか、着ている物は半袖のTシャツに短パンです、だんだん寒くなってきます。大声を出しても誰も気づいてないようです。それからまた5分くらい大声を出し続けましたが反応がありません。あんちゃんに危険信号が走りました。室内には電気があるので回りは見わたせます。何度みても扉にはノブがありません。え~~あんちゃん、こんな所で死んでしまうの・・・。だんだん余裕がなくなってきました。半分パニックになりかけたとき、室内にはいろんなパイプがあることに気づきました。鉄の棒でもあれば・・・探しましたがありません。次は・・・・あんちゃんは思いつきました。サンマがあるじゃん!!箱を開けてバラそうとしたのですが、カチンカチンに凍ってるのでとれません。え~いと、ばかり箱ごと、パイプに打ち付けました。手が痛くなってもいろんなパイプに打ち続けました。しばらく経った時です。扉が開き、外の明りが差し込みました。外から何やってんだ~と、ボースンの声・でかい体のシルエット・・・助かった~。ちょうどボースンがブリッジで見張り番をしていたのです。冷凍庫の中にあるいろんなパイプの一つがブリッジに繋がっていたのでした。実際には20分位でしたが、あんちゃんには1時間以上に思えました。

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マグロ船18

久しぶりにマグロ船のお話です。いろんな所でサメの口がお土産として売られています。あんちゃんが乗っていた船でも大きなサメが釣れるとサメの口の剥製を作ります。その当時は売る為ではなく、自分のコレクションや友達に上げる為に作ります。作り方はまず、さめの頭を切り落とし、ある程度肉の部分をそぎ落とします。その後、デッキの海水が出入りする所に1週間くらいおいておきます。匂いは強烈になります・・・。上顎と下顎が取れないように気をつけてブラシで磨きます。その後、顎の奥の方に木を噛ませ良い形にして紐で固定し、ぶら下げて1ヶ月くらい乾燥させます。あんちゃんも何個か作りました。残酷だ~。と言う方もいるでしょうが、今ではそんな気はおきませんけど、その当時の船乗りでは当たり前のことでした・・。

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マグロ船17

マグロ船(長~い労働時間)
マグロ船は投縄した後、海がどんなに荒れようが仕事を続けます。その為普通の船の何倍もの強度があり、鉄板も2倍の厚みで作られています。向かってくる波に船が突っ込むと、船首から、波しぶきではなく、青い波が仕事場のデッキに流れ込みます。ブリッチに見張りがいて、大きな波が入ってくると、勢い良く鐘を連打します。それを聞いたときには、すぐ近くの柱や機械につかまります。逃げ遅れるとデッキの中で泳ぐことになります。そんな時に限って、幹縄が途中で切れています。それを探すのには時間がかかります。荒れて波間に小さなブイを見つけるのです。すぐに見つかればいいのですが、長いときは数時間探し続けるときも有ります。嵐の時は最悪です。疲れてるので嫌でも眠気が誘います。寝てるのが見つかれば、またゲンコツです・・・。上げ縄の時間が長くなれば、当然睡眠時間がなくなりますm(__)m。でも今回は意外な場面を見ました。ふだん意地悪な先輩が切れた幹縄を発見しました。しかし海が荒れているため、なかなか船が近寄れません。その時です、意地悪な先輩が腰に縄を括り付け、荒れた海に飛び込みブイをめがけて泳ぎだしました。本人は海に入ると波が高い為、ブイが見えません。すると船上にいる人が、方向を指示します。なんとかブイにたどり着きました。後はみんなで縄を引き寄せます。え~。やっぱり意地悪でも、仕事になるとマグロ船の漁師はすごいと感じました。今日は長~い労働時間になりました。

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マグロ船16

マグロ船(痛~いの!)
あんちゃんも、随分仕事になれてきました。上げ縄の時、幹縄からブランを分ける作業も出来るようになりました。先輩が幹縄を上げるスピードを調整します。意地の悪い先輩は、スピードを緩めず巻き上げます。魚が掛かっている時はブランが重く力が要るのです。ローラーとブランの間に手を入れるのですがスピードが速いと挟まれてすごく痛いのです。そんな仕打ちにも負けず頑張っているときです、カツオノエボシと言うクラゲが幹縄に張り付いてきました。それがあんちゃんの顔面に直撃・・。イタ~~。とんでもない痛さです。我慢できずうずくまっていると、佐々木さんが、あんちゃん、こっちだ!と言いながら、マグロを急速冷凍する冷凍庫に入れてくれました。中はマイナス60度・・・しかし寒さより痛さが和らぐので心地よく感じます。でもその後外に出るとまた痛さがもどってきます。出たり入ったり、3~4回繰り返しました。まだ痛さがとれないのですが、また仕事に戻るあんちゃんでした。意地の悪い先輩をにらみながら、ブランを分ける作業をしてると、今度は幹縄にブランが絡みながら上がってきます。そのとき避ければよかったのですが、逃げるのがチョット遅く、ブランの先に付いた釣り針があんちゃんの手のひらに突き刺さりました。つり張りにはカエシが付いていて、刺さった針を戻すことができません。ワイヤーの部分を切り落とし、そのまま差し込みながら、抜くのです。これまた、イタ~~いの。針を抜いた後、消毒するのに穴の開いた所にアカチンを入れます。当然反対の穴からアカチンが出てきました。それでもマグロ船では休ませてくれません・・。今日は、なんて痛い一日だったんでしょう。

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